インハウス化とは、外部の専門業者に依頼していた業務を社内のリソースを使って運用することです。
一言でいうと、アウトソースをやめて、自社にて運用するということです。インハウス化のメリットは、コストの抑制や業務スピードの向上などさまざまありますが、専門知識がある人材の確保や導入手順の理解など課題もたくさんあります。
特に広告運用は、クリエイティブの作成やキーワードの選定などインハウス化するのは難しいと感じるかもしれません。しかし、どのような企業でも社内の人材を一時的に教育すればインハウス化は可能です。
本記事では、主にWeb広告についてインハウス化のメリットやデメリット、インハウス化を検討する判断基準、インハウス化を進めるステップやポイントを解説します。
自社で簡単にインハウス化できる方法も紹介しますので、インハウス化を検討している方や経験不足で最適な方法がわからない方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
1.インハウス化の概要
1-1.インハウス化とは?
インハウス化とは、これまで外部に委託していた業務を社内で運用することです。データ分析ツールの普及やオンラインマーケティングの重要性が向上したことで、多くの企業がインハウス化に注目しています。
また、インハウス化を実現すると、市場変化への迅速な対応や社内リソースの効率的な活用も可能です。これらの要因により、企業は自社の強みを活かしつつ、外部リソースに頼りすぎない体制づくりを目指す傾向にあります。

1-2.インハウス化が可能な業務
インハウス化の対象となる業務は多岐にわたり、以下のような分野がインハウス化の可能な業務候補です。
- マーケティング:WEBサイト運営、SNS運用
- デザイン:グラフィックデザイン、UI/UXデザイン
- IT・システム:社内システム開発、アプリケーション開発
- 人事:採用活動、研修プログラム開発
- 経理・財務:会計処理、財務分析
これらの業務は企業の規模や業種によって内容は異なるものの、多くの場合インハウス化の対象といえます。
ただし、自社の業務をすべてインハウス化する必要はありません。企業の戦略や目的に応じた選択が重要です。
1-3.インハウス化したほうがよい企業の特徴
インハウス化を検討する際に、自社がそもそもインハウス化を進めるべきか確認しなければなりません。以下のような企業は、インハウス化に適しているといえます。
- 短期的な成果よりも、中長期的な成果を重視している
- 自社の強みを活かした独自のマーケティング戦略を展開したい
- 顧客データを長期的に蓄積し、分析・活用する意欲がある
中長期的な成果を目指す企業は、インハウス化によって自社のマーケティング力を徐々に高められます。
ただし、成果が表れるまでには時間がかかるため、経営層の理解と継続的な投資は欠かせません。またインハウス化は、独自のノウハウやブランドアイデンティティを重視している企業に適しています。その理由として、以下の3点があげられます。
- 社内スタッフが直接携わることで、ブランドの本質を理解した広告運用ができる
- 社内の専門知識や経験を最大限に活用できる
- 業界特有のニーズや課題に対応した独自のソリューションを開発しやすい
これらの要素を重視する企業にとって、インハウス化は自社の強みを最大限に活かす手段です。ただし、インハウス化を成功のさせるには適切な人材確保と育成が不可欠といえます。
2.インハウス化のメリット
2-1.コスト削減につながる
インハウス化の一番のメリットは、コスト削減につながる点です。これまで外部に委託していた業務をインハウス化することで、広告運用費や制作費などの委託費用やコンサルティング料といった手数料を削減できます。
特に、継続的に発生する費用を削減できる効果は、長期的なメリットが期待できるでしょう。なお、コスト削減の効果は業務内容・規模・体制によって異なるため、事前にしっかりと試算することが大切です。
2-2.社内ノウハウが蓄積できる
インハウス化を進めることで、これまで外部に委託していた業務のノウハウを社内に蓄積できます。
たとえば、広告運用を外部業者の知見に頼っている場合、広告配信の目的やターゲティングの決定、データの計測や分析などの業務を社内のリソースで回せます。
つまり、さまざまな業務において、今まで以上に自社で対応できる業務範囲が広がっていきます。そのため、人材育成や組織全体のスキルアップにもつながり、結果として企業の競争力強化にも貢献するでしょう。
2-3.業務スピードが向上する
インハウス化を進めることで、依頼・確認・修正などのやり取りにかかる時間を大幅に短縮できます。たとえば、外部の担当者に確認が必要だった広告クリエイティブの修正を社内のデザイナーに直接指示することで、短時間での修正が可能です。さらに、広報とマーケティングが連携してコンテンツを制作する際には、インハウス化を実現すればスムーズに情報共有や意思疎通ができるため、制作期間を短縮できるでしょう。
2-4.情報漏洩の対策ができる
企業にとって、顧客情報や技術情報などの機密情報は非常に重要です。そのため、情報漏洩対策は企業活動において欠かせません。業務を外部に委託する場合、情報漏洩のリスクが高まります。しかし、インハウス化した場合は、自社内で情報管理を徹底できます。さらに、情報共有の範囲を限定できるため、漏洩リスクの抑制も可能です。このようにインハウス化を進めることで、情報へのアクセス権限を社内担当者に限定し、セキュリティ対策を強化できるでしょう。
2-5.自社製品・サービスを理解したうえで広告運用を実施できる
インハウス化を進めると、自社製品・サービスへの深い理解にもとづいた、より効果的で質の高い広告運用が可能です。自社の社員は製品やサービスの開発段階から携わっているため、外部の広告代理店よりもターゲットやニーズをより深く理解しています。そのため、効果的な広告配信やクリエイティブ作成が可能です。また、一貫したブランドメッセージを発信することで、顧客との信頼関係の構築にもつながるでしょう。

3.インハウス化のデメリット
3-1.専門知識がある人材を確保しなければならない
インハウス化を成功させるには、専門知識を持った人材が必要です。今まで外部に委託していた業務を社内で進めるには、専門的なスキルや経験を持つ人材がいなければなりません。しかし、専門性の高い分野では必要な人材の確保が難しい可能性もあります。たとえば、WEB広告をインハウス化する場合、WEB広告運用やSEOに関する知識を持った人材が必要です。そのため採用活動をしても、希望する人材を見つけられなかったり、採用コストが膨大にかかってしまったりする可能性があるでしょう。
3-2.最新情報や技術への対応が必要になる
インハウス化のデメリットは、常に最新の技術や情報に対応しなければならない点です。デジタルマーケティングの世界は変化が早く、常に新しい技術やツールが登場します。インハウス担当者は、常に情報収集を実施し、新しい技術を習得しなければなりません。また、広告配信やSEOなど、WEBマーケティングに関する法規制も頻繁に実施されます。そのため、常に最新の情報を入手し、適切に対応することが求められます。また、ユーザーの行動や検索トレンドも常に変化しています。インハウス担当者は、最新のトレンドを把握し、自社のマーケティング戦略に反映させることが必要です。
3-3.初期投資や運用コストが発生する
インハウス化を進める際には、人材採用・育成コスト・システム導入費などの初期投資や、人件費・システム維持費・ツール利用料などの運用コストが発生します。場合によっては、外部委託よりもコストがかかってしまう可能性もあるでしょう。初期投資をおさえるためには、既存のシステムやツールを有効活用したり、段階的にインハウス化を進めたりするなどの工夫が必要です。また運用コストは、費用対効果を意識し、無駄なコストを削減することが重要です。
3-4.効果が出るまで時間がかかりやすい
インハウス化しても、すぐに効果が出るわけではありません。短期的な視点で考えると、期待していた成果が得られず、費用ばかりがかさんでしまう可能性もあります。たとえば、社員に新しいスキルや知識を習得させるためには時間と費用が必要です。また、社内の業務プロセスを見直し、新たな体制を構築するまでにも時間がかかります。そして、目的に合ったツールを選定し、導入・運用することも短期間では難しいといえます。インハウス化には準備や体制構築に時間が必要なため、効果が出るまでに時間がかかることを理解しておかなければなりません。

4.Web広告をインハウス化を検討する判断基準とは?
4-1.広告代理店の費用対効果が薄い
これまで広告代理店に依頼していたものの、費用対効果が薄いと感じている担当者の方もいるでしょう。たとえば、以下のような状況に心当たりがあれば、インハウス化を検討する価値があります。
- 広告費用の高さ:広告代理店に支払う手数料やマージンが大きく、予算を圧迫している
- 広告効果の低迷:期待していたほどの成果が出ておらず、費用対効果が見合わないと感じている
- 担当者とのコミュニケーション不足:広告代理店の担当者とのコミュニケーションが不足しており、要望が伝わっていない、もしくは対応が遅い
- レポートの不明瞭さ:広告代理店からの報告が曖昧で、具体的な効果がわかりにくい
上記のような問題点を抱えている場合、インハウス化によって費用対効果を改善できる可能性があります。
4-2.自社で広告運用できる体制が整っている
インハウス化を成功させるためには、自社で広告運用を実施するための体制が整っていることが必須です。たとえば、以下の条件が挙げられます。
- 担当者のスキル:広告運用に必要な知識や経験を持っている担当者がいる、または育成する体制がある
- 運用体制:担当者だけでなく、関係部署との連携や意思決定プロセスがスムーズに進む体制になっている
- データ分析環境:広告効果を測定し、改善に活かせるデータ分析ツールや環境が整っている
- 広告予算:インハウス化に必要な広告予算が確保されている
これらの要素が不足している場合は、インハウス化を進める前に、体制の整備や人材育成、ツールの導入などを検討しなければなりません。

5.インハウス化を進める6ステップ
5-1.現状分析と目標設定
インハウス化を進めるためには現状を把握し、具体的な目標の設定が重要です。まずは、以下のように現状の課題と改善点を明確化します。
- KPI:現状の広告費用対効果・コンバージョン率・サイトアクセス数などを分析する
- 業務プロセス:広告出稿・効果測定・改善などの業務フローを可視化し、ボトルネックや非効率な部分を洗い出す
- 組織体制:広告運用に関わる担当者のスキルや経験、人員体制などを評価する
- コスト:広告代理店に支払っている費用や、インハウス化に必要な人材採用・育成、ツール導入などのコストを算出する
次に、インハウス化によって達成したい目標を設定します。たとえば、「広告費用対効果を20%向上」「CV数を月間で100件増加」「ブランド認知度の5%向上」など具体的な目標を設定することで、達成に向けた具体的な施策が立案できるでしょう。
5-2.社内体制の構築
インハウス化を成功させるには、適切な社内体制の構築が必要です。以下のように、インハウス化する業務範囲に必要な役割と責任を決めなければなりません。
- 責任者:プロジェクト全体の推進、関係部署との調整
- 担当者:具体的な業務の遂行、進捗管理
- その他関係者:担当者をサポート、一部業務の遂行
役割分担を明確にすることで、責任の所在が曖昧になることを防ぎ、円滑な業務遂行を実現できます。また担当者だけでなく、メンバー全員がプロジェクトの目標や進捗状況を共有することで、チーム全体で同じ方向を目指せるような意識付けが大切です。
5-3.担当者のスキルセットやマインド育成
インハウス化を成功させるには、マーケターに必要なスキルセットやマインドを持った人材が必要です。主なスキルセットやマインドは以下のとおりです。
- データ分析力:広告効果測定ツールなどを用いたデータ分析を行い、改善策を立案できる能力
- 広告運用スキル:適切な広告媒体を選定し、効果的な広告配信設計・運用・改善を自ら実行できるスキル
- ITリテラシー:広告配信システムや分析ツールなど、さまざまなITツールを理解し、使いこなせる能力
- コミュニケーション能力:社内外の関係者と円滑にコミュニケーションを図り、合意形成を図っていく能力
- 主体性・課題解決能力:指示待ちではなく、自ら課題を発見し、解決策を実行していく積極性
- 最新情報や技術へのキャッチアップ:デジタルマーケティングの最新情報や技術を学び続ける意欲
これらのスキルやマインドを育成するために、社内研修の実施や外部セミナーへの参加、資格取得の支援など、さまざまな取り組みを実施してください。
5-4.業務フローの設計と標準化
インハウス化をスムーズに進めるには、業務フローの設計と標準化が必要です。誰がどの業務をどのような手順で担当するのかを明確にすることで、業務の属人化を防ぎ効率的で安定的な運用を実現できるでしょう。
例として、以下のような業務フローの作成がおすすめです。

上記のように、業務フローを可視化して標準化することで、担当者の変更や業務量の増加にも柔軟に対応できる体制を構築できます。
5-5.ツール導入とデータ分析基盤の構築
インハウス化を進める際には、自社でデータを収集・分析できる環境が必要です。そのためには、顧客データや広告データなどを一元管理できるシステムを導入し、データ分析基盤を構築します。ツールを選ぶ際には、商品・サービスの特徴やインハウス化したい業務に合わせなければなりません。
たとえばBIツールを活用すると、顧客や広告のデータを統合的に分析し、より効果的なマーケティング施策を検討できます。
ただし、多くのツールがあるため、自社で選定したりデータ収集のシステムを構築したりするのは難しいかもしれません。その場合、外部パートナーと連携することも選択肢のひとつです。
5-6.外部パートナーとの連携
インハウス化を進める場合、すべての業務を自社内で完結させることは必ずしも効率的ではありません。外部パートナーと連携することで、より効率的に業務を進め、成果を最大化できる可能性があります。外部パートナーと連携すれば、専門性の高い業務を委託できるため最新知識や技術を活用できます。
さらに、インハウス化して業務量が増加した場合でも、社内のリソース不足を補うことも可能です。
たとえば、WEBサイト制作やSEO対策など専門性の高い業務は外部のパートナー企業に委託し、自社は戦略立案やマーケティング活動に集中することで、より効率的にインハウス化を進められるでしょう。

6.ミモズカンパニー「WEB広告のインハウス運用支援」サービスの特徴
ミモズカンパニーの「WEB広告のインハウス運用支援」は、広告運用のインハウス化を半年で目指せるサービスです。
まずは、助走期間として専任のコンサルタントと一緒に広告測定・広告媒体の設定方法を習得していきます。次に、毎週の定例会や月次の勉強会を開催します。
その後、伴走期間では日次で届くサイト分析レポートを活用しながら広告運用の実務を通して、自走できる体制の構築を目指すサービスです。
また、ミモズカンパニーでは広告運用担当者だけでなく、LPやサイト分析を改善できる人材育成をサポートしています。Webマーケティング業務全般を網羅したノウハウを提供しているため、ワンストップで広告運用を進められる仕組みを構築できるでしょう。
サービスプランの料金と期間は、以下のとおりです。
- 広告運用者育成プラン:広告費用総額の20%(6カ月)
- 中級マーケター育成プラン:広告費用総額の20%(1年)
お問い合わせいただければ、現在運用中のアカウント状況を無料で診断し評価レポートを作成しますので、まずはお気軽にご相談ください。

7.インハウス化を進める際のポイント
7-1.時間をかけて進めていく
インハウス化は、短期間で実現できるものではありません。なぜなら、広告運用に必要な知識やノウハウの習得・人材育成・組織体制の整備など、解決すべき課題が複数あるためです。まずは現状の課題や問題点を洗い出し、インハウス化によって達成したい目標を設定した後に、一部の業務からインハウス化を進めることをおすすめします。
7-2.組織体制の見直し・リソース確保
インハウス化を成功させるには、組織体制の見直しと適切なリソースの確保が必要です。はじめに、インハウス化によって新たに発生する業務を確認しましょう。次に、担当者それぞれに適切な権限と責任を与え、円滑に業務遂行できる環境を整えます。その場合、新たに人員を採用したり、既存の社員を配置転換したりする必要もあります。
7-3.チームワークとコミュニケーション
インハウス化を成功させるには、チームワークとコミュニケーションが不可欠です。インハウス化は各部署で完結するわけではなく、営業・商品開発など他部署との連携が必要となるケースが多いからです。そのため、部署の垣根を越えて密に情報共有・意見交換することが重要といえます。
たとえば、以下のような取り組みが有効でしょう。
- 定期的なミーティングの実施:進捗状況や課題を共有し、今後の対策を協議する
- コミュニケーションツールの活用:Slackなどのツールを活用し、気軽に相談や情報共有ができる環境を整える
- 目標やビジョンの共有:インハウス化を通じて、どのような目標を達成したいのか、共通認識を持つ
これらの取り組みを通じて、チーム全体で同じ方向を向きながら一体感を高めることが、インハウス化を成功させる鍵といえます。
7-4.継続的な学習と改善
インハウス化は、一度実現したら終わりではありません。デジタルマーケティングの世界は常に進化しており、最新の知識や技術を習得し続ける必要があります。
オンライン学習プラットフォームを活用したり、セミナーや勉強会へ参加したりすることで、最新情報や他社の事例を学ぶことが大切です。
また、得られた知識を業務に活かし、PDCAサイクルを回すことで継続的な改善を目指しましょう。
8.インハウス化支援のおすすめサービス7選
8-1.株式会社デジタルアイデンティティ

https://digitalidentity.co.jp/
株式会社デジタルアイデンティティでは、インハウス化支援サービスを提供しています。現状の業務体制をヒアリングし、最適なステップの可視化とスケジュール、定例会と研修の内容・回数・頻度など、インハウス化に向けた計画を立案してくれる点が特徴です。
たとえば、1カ月目は広告担当者向け個別レクチャー、2カ月目はリスティング広告やダイナミック広告のインハウス化サポート、3カ月目は広告運用管理の並走やQ&Aの対応などのスケジュールを提案してくれます。研修と並行して実務を進めることで、実践的なスキルを習得できるでしょう。伴走プランでは、広告媒体の最新情報や業界トレンド、成功事例などの共有もあるため、インハウス化に必要な知識やノウハウが得られます。
料金はプロジェクトや対応する業務内容によって支援内容が変更となるため、別途見積もりが必要です。
8-2.バクリ株式会社

バクリ株式会社は、戦略立案や販促企画など上流工程もインハウス化の対象としている点が特徴です。
自社の事業成長を牽引していくためには、上流工程を社内で担える体制の構築が大切です。バクリ株式会社は、上流工程のインハウス化に必要な知識やノウハウの習得を支援し、企業のマーケティング力向上に貢献します。
さらに、Web広告運用だけでなくSEO施策など、WEBサイトへの集客施策全般をまとめてインハウス化できるサービスを提供しています。Webマーケティングに関する幅広い知識と経験を持つコンサルタントが、企業の状況に合わせて最適なインハウス化プランを提案してくれるでしょう。
料金は、最低3カ月の契約で月額25万円からです。ただし、支援内容によって料金は異なります。
8-3.PromotionInHouse

reservele株式会社では、コンサルティングと人材活用サービス「PromotionInHouse」を提供しています。インハウス化の支援だけでなく、広告運用人材やWEB制作クリエイターを紹介してくれる点が特徴です。
PromotionInHouseのサービスは、まず現状の組織体制や広告運用状況をヒアリングし、本当にインハウス化が適切なのか、外部に委託すべきかを診断してくれます。次に診断内容に応じて、KGI/KPIの設定・具体的なアクション決め・ロードマップ作成・組織体制やオペレーション構築など、インハウス化に必要なサポートによって伴走します。さらに、広告運用やWEB制作などの専門知識を持った人材の紹介によって、インハウス化をスムーズに進めることが可能です。
料金は最低3カ月の契約で月額30万円からです。
8-4.アタラ株式会社

アタラ株式会社の「伴走型インハウス化支援サービス」は、「初動アカウント構築期」「アカウント安定・成果拡大期」「自立期」の3段階で、インハウス化の構築完了まで伴走をサポートしています。運営目標の達成に必要な戦略立案から、組織体制作り・人員計画・運用トレーニング・ツールの導入までをワンストップで提供しています。専任コンサルタントが伴走してくれるため、最終的には自走可能な体制に向けて安心して取り組めるでしょう。
アタラ株式会社では、自社の広告運用がインハウス化に向いているかを無料で診断しています。
8-5.株式会社メディックス

株式会社メディックスは、運用型広告に特化した「インハウス支援サービス」を提供しています。顧客のビジネス課題に合わせて柔軟にカスタマイズしたプランを提供しており、課題解決に直結するサービスを実現しています。特に膨大な工数がかかる広告運用業務は、独自のノウハウや専門性の高いツールを駆使することで、業務効率化と成果の最大化が可能です。
Yahoo!広告・Google広告・LINE広告などのインハウス化にもおすすめのサービスです。
8-6.株式会社メンバーズ

株式会社メンバーズは、20以上の業界・1,000以上の支援実績を誇る「広告運用の内製化支援サービス」を提供しています。顧客に寄り添った伴走するサポート体制が整っており、安心してインハウス化を進められるでしょう。
また、企業の課題や状況に合わせた、最適なインハウス化を提案しています。たとえば、一部業務のみを外部に委託する準インハウス型や、すべての業務を自社で担う完全インハウス型など、企業のニーズに合わせて柔軟にインハウス化を取り入れられるでしょう。ほかにも、インハウス化に必要な運用スキル習得のサポートとして、スキルアセスメント・広告シミュレーションマニュアル・媒体別スキル定義書など、業界トップクラスのノウハウを提供している点が特徴です。
自社の広告運用の手法が適切かどうか判断してほしい、広告代理店の手数料をおさえたい場合におすすめといえます。
8-7.アナグラム株式会社

アナグラム株式会社では、「運用型広告のインハウス支援サービス」を提供しています。サポート体制として専用のSlackチャンネルが用意されており、疑問点や問題点が発生した際にすぐに相談して解決できます。運用型広告に詳しい専門家からのアドバイスを聞けるため、上司や経営者へ報告する際の信頼感も得られるでしょう。さらに、インハウス化を目指す企業に向けて、広告運用のスキル・マインドを育成するための教育コンテンツを提供しており担当者のスキルアップも望めます。
価格は最低3カ月の契約で月額100万円ですが、サポート内容や期間・人数によって変動します。
9.まとめ
インハウス化を実現すれば、広告代理店に依頼していたコストがおさえられます。さらに、社内にノウハウを蓄積できたり、情報漏洩を防げたりするメリットもあるでしょう。
ただし、インハウス化を成功させるには中〜長期的な視点が必要なので、短期的に結果を出したい業務には向いていないかもしれません。そのため、インハウス化する目的を理解したうえで、どの業務をインハウス化するのかなど、自社の運用規模や状況に合わせた検討が大切です。ミモズカンパニーの「WEB広告のインハウス運用支援」サービスは、未経験から広告運用を始めたい方にさまざまなツールの操作方法、数値の分析などの教育を実施する点が特徴です。
また、LPやWEBサイトの改善などもサポートいたします。無料アカウント診断にお申し込みいただければ、現在運用中のアカウントに関する評価レポートを作成し理想の運用と、現状の運用とのギャップを診断し、Web広告の改善提案をいたします。気になる方はぜひ一度お問い合わせください。

大手小売店の営業として、年商16億円の店舗で数値管理や人材育成などに従事。独立後は、ライティング・コンテンツマーケティング・広告運用などに携わる。現在は、Webディレクター・SEOライティング・コピーライティング・ライター講師などマルチに活躍。得意なジャンルは、ビジネス記事。様々なkwで検索順位1位を多数獲得の実績がある。